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2022/11/11

OMOとは? O2Oやオムニチャネルとの違いも分かりやすく解説

OMOとは、実店舗とオンラインの両方でビジネスを行う企業にとって重要なマーケティング用語です。OMOについて正しく理解し、マーケティング戦略に取り入れることで、様々なメリットが得られます。

この記事では、OMOの概要や注目される背景、O2Oやオムニチャネルなど似ている用語との違いについて解説します。実店舗とオンラインのマーケティングに携わる担当者の方はぜひ参考にしてください。

OMOが注目される背景

OMOは、デジタル技術の進歩や、顧客行動の変化などによって注目されるようになりました。

 

パソコンやスマートフォンの普及した現在では、ECサイトでの商品購入が当たり前となっています。また、実店舗にいながらでオンラインの情報を取得したり、スマートフォンのアプリで決済をしたりすることも一般的です。オンラインとオフラインの横断が容易となったことで、OMOの重要性が高まっています。

 

さらに、消費者の価値観が変わってきたことも、OMOが注目される理由の一つです。商品の品質が高くなるにつれ、差別化のポイントが商品自体のスペックから、顧客が体験する価値へとシフトしています。

 

価値観の変化に対応するには、単に優れた商品を作り出すだけでなく、顧客が感じる満足度を高めることが重要です。体験価値が重視される時代において、自社の優位性を高める施策としてOMOが注目されています。OMOに取り組むと、オンラインとオフラインの区別がないスムーズな顧客体験の提供が可能です。

O2OとOMOの違い

OMOと混同されやすい用語として、O2Oとオムニチャネルが挙げられます。各用語の違いは次の通りです。

 

O2OとOMOの違い

O2Oは「Online to Offline」の略称で、オンラインから実店舗への送客を表します。メールで新商品の情報を提供し来店を促したり、実店舗で使えるクーポンをアプリで送付したりすることがO2Oの施策です。

 

O2Oはあくまでも実店舗への来店を促すことを目的としています。一方、OMOはオンラインとオフライン両方の施策で顧客体験を向上させることが目的です。

 

また、O2Oではオンラインとオフラインが区別されることに対して、OMOでは統合されることも違いとして挙げられます。

 

オムニチャネルとOMOの違い

オムニチャネルとは、顧客との接点となる全てのチャネルを活用するという考え方です。実店舗やWebサイト、アプリ、郵送DMなどあらゆる接点で購買を促進します。また、各チャネルで得られた顧客情報を連携し、マーケティングに活かすことがオムニチャネルの特徴です。

 

オムニチャネルとOMOは、戦略を考える際の視点が異なります。オムニチャネルは、オンラインやオフラインのチャネルを企業視点で連携し、販売促進に取り組む考え方です。一方、OMOは顧客視点でオンラインとオフラインの区別をなくし、体験価値を向上させます。

 

OMOで何が実現できるのか

 ECサイトの購入率を向上させるための主な施策は以下の通りです。

 

 

OMOの施策に取り組むと、顧客体験を向上させ、売上アップを実現することが可能です。

 

オンラインとオフラインが統合された店では、Webサイトや実店舗の訪問者をスムーズに購買につなげられます。見込み顧客の行動を妨げず、十分な情報を提供し購買意欲を高められることがOMOの特徴です。そのため、購入を検討する段階から他社よりも優位にアプローチできます。

 

また、既存顧客の行動履歴データに基づき、リピート購入や関連商品の販促も可能です。過去に購入した商品の傾向からおすすめの商品を紹介すると、売上アップが期待できます。

 

さらに、OMOによって顧客体験を充実させることは、口コミや評価の向上にも効果的です。満足度の高い既存顧客がSNSなどで良い評価を発信すると、より多くの顧客獲得につながります。 

 

まとめ

OMOに取り組むと、オンラインとオフラインの垣根をなくし、顧客が体験する価値を向上させられます。デジタル技術が進歩し、顧客行動や価値観も変化する中で、競争優位性を高める施策としてOMOが注目されているのです。

実店舗とECサイトなど、複数の顧客接点でビジネスを行っている方は、OMOの施策を取り入れてみてはいかがでしょうか。

OMOの成功事例や導入のメリット・デメリットについては、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

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