2022/12/12
オンライン決済の種類と導入メリットについて事業者向けに解説
オンライン決済には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。ECサイトを運営する場合、各決済方法の違いを理解した上で、自社に合うものを選ぶことが大切です。
この記事では、オンライン決済の概要や事業者が押さえておきたいオンライン決済の種類、導入のメリットについて解説します。ECサイトにオンライン決済を導入したい事業者の方はぜひ参考にしてください。
オンライン決済とは、商品代金の支払いをオンラインで完結できる仕組みです。Web決済やインターネット決済と呼ばれる場合もあります。
ECサイトにオンライン決済を導入すると、顧客はパソコンやスマートフォンなどから簡単に支払いを済ませることが可能です。顧客は、希望する決済手段がないECサイトからは早々に離脱してしまう可能性が非常に高く、顧客を逃がさないためにもオンライン決済の拡充が必要になってきます。何か一つでもオンライン決済できる方法があればいいというものでもなく、支払い方法が多様化する現在では、複数の選択肢を用意しておくのが理想でしょう。
顧客体験が重要とされる理由の一つは、商品やサービスの品質だけでは差別化が難しくなっていることです。機能性やデザイン性の高い商品・サービスが増えたことで、顧客体験の重要性が高まりました。
また、顧客との接点が増加したことも、顧客体験を重視するべき理由として挙げられます。実店舗だけでなくECサイトやアプリ、SNSなど様々な顧客接点を最適化するために、顧客体験に基づいた施策が必要です。
買い切り型から、月単位や年単位などでの課金により継続的にサービスを提供するビジネスモデル(=サブスクリプションモデル)への変化も、顧客体験の重要性を高めています。
ECサイトに導入できるオンライン決済には次のような種類があります。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、数ある中でも代表的なオンライン決済です。クレジットカード決済で購入された商品の売上は、あらかじめ定められた期日にまとめて事業者に支払われます。クレジットカード会社によって手数料の設定は異なり、手数料を差し引いた金額が支払われる仕組みです。
クレジットカード決済の特徴として、分割決済に対応していることが挙げられます。高額な商品を扱うECサイトの場合、クレジットカードの分割決済を導入しておくと、購入の心理的なハードルも下げられます。
コンビニ決済
コンビニ決済は、ECサイトでの商品購入時に発行される払い込み番号を用いて、コンビニで代金を支払う決済方法です。ECサイトを運営する事業者は、コンビニ決済サービスの代行会社と契約することで、全国にある主要なコンビニでの決済を利用できるようになります。
コンビニ決済はクレジットカードを持っていない人でも利用可能です。そのため、コンビニ決済を導入すると幅広い顧客層をターゲットとしてECサイトを運営できます。また、商品代金が支払われてから1時間以内を目安として、迅速に入金確認ができる点もコンビニ決済の特徴です。
キャリア決済
キャリア決済は、ECサイトで購入した商品の代金が、大手キャリアの利用料金に上乗せされる仕組みです。商品の購入者は、自身が利用しているキャリアのIDとパスワードを入力するだけで、簡単にキャリア決済を完了できます。クレジットカード決済と比べて入力する情報が少なく、購入前の離脱防止につながることがキャリア決済の利点です。
ただし、キャリア決済は利用者の属性などによって利用限度額が決まっているため、高額商品の販売には向いていません。また、ほかのオンライン決済と比べて決済手数料が高い場合が多いようです。
アカウント決済(ID決済)
アカウント決済またはID決済は、大手企業が提供するアカウントやユーザーIDを利用して支払いができるオンライン決済です。アカウント決済時は、アカウントに紐づけられたクレジットカード情報や個人情報が使用されます。そのため、キャリア決済と同様に情報入力の手間が少なく、離脱の防止が可能です。
アカウント決済を導入すると、大手企業が提供しているポイント付与などの特典をアピールし、訴求力を高められる場合があります。
後払い決済
後払い決済は、購入者のもとへ商品が届いたあとに支払いが行われる決済方法です。後払い決済を選択した購入者は、期日までにコンビニや銀行の窓口などで代金を支払う必要があります。
後払い決済を導入すると、商品を確認してから代金を支払いたい人をターゲットにすることが可能です。後払い決済は決済代行会社が商品代金を立て替える仕組みのため、未払いのリスクを避けられます。
種類が異なる複数のオンライン決済をECサイトに導入するメリットは、顧客が希望する方法で支払いを受け付けられることです。幅広い決済方法を用意しておくと、様々な顧客のニーズに応えられ、離脱が防げます。
また、支払い方法の数が少ない競合のECサイトと比べて有利になる点も、多様なオンライン決済を導入するメリットです。品揃えや価格が同じようなECサイトがある場合、利用できる決済方法の多さが差別化のポイントとなります。
利用者が多いクレジットカード決済は、ECサイトに導入しておくことをおすすめします。クレジットカード決済以外のオンライン決済については、自社の顧客層に合ったものを選ぶことが重要です。
オンライン決済は、決済代行会社に申し込むと導入できます。決済代行会社は複数あり、取り扱っている決済の種類や決済手数料などの条件は様々です。自社が導入したい決済方法を扱っている決済代行会社の中から、条件の良いサービスを選びましょう。
オンライン決済の種類は複数あり、クレジットカード決済以外にも多くの決済方法が登場しています。コンビニ決済やキャリア決済、後払い決済など、種類によって支払いの手順やタイミングは様々です。
ECサイトを運営する場合、多様なオンライン決済を導入しておくことが顧客の利便性向上につながります。各決済方法の特徴を把握した上で、自社のターゲットに合ったオンライン決済を選びましょう。
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