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2022/12/12

DtoCとは? 担当者が知っておきたい成功のポイントも解説

DtoCとはインターネットを通じて取引を行うビジネスモデルの一種です。メーカーがDtoCのビジネスモデルを取り入れると、新規顧客の獲得や収益性の向上などのメリットを得られる可能性があります。

この記事ではDtoCの概要やメリット・デメリット、DtoCの主な成功事例などを紹介します。DtoCで成功するためのポイントを知りたい企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

DtoCとは

DtoCとは「Direct to Consumer」の略称で、メーカーが顧客へ商品を直接販売することを表します。店舗を出店したり、仲介業者を通したりすることなく、メーカーのECサイト上で商品を直接販売することがDtoCの特徴です。

 

DtoCとBtoCは混同されやすいものの、意味は異なります。BtoCは「Business to Consumer」の略称で、一般消費者を対象としたビジネスモデルを表す用語です。そのため、BtoCでは仲介業者や小売店などを通じて商品が販売される場合があります。

DtoCのメリット

DtoCに取り組むと、様々なメリットを得ることが可能です。

 

まず、諸経費を削減でき利益率が上がることがDtoCのメリットとして挙げられます。DtoCでは、店舗を出店する場合にかかる賃料や、店舗従業員の人件費などのコストが不要です。また、メーカーが自社のECサイトから受注するため、ECモール出店料などの経費もかかりません。決済代行手数料など、一部の経費のみで商品を販売できます。

 

詳細な顧客情報が得られることもDtoCのメリットです。メーカーのECサイトに訪れたユーザーの閲覧ページや検索キーワードなど、詳しいアクセス解析データを分析できます。購入時の画面にアンケートフォームなどを設置して、顧客のニーズや属性を把握することも可能です。

 

さらに、DtoCでは顧客と直接コミュニケーションがとれます。商品やサービスに対する顧客の声を集め、品質改善や商品開発に役立てられることがDtoCのメリットです。

DtoCのデメリットや注意点

DtoCにはメリットだけでなく、注意すべきデメリットもあります。

 

メーカーがDtoCの取り組みを開始する場合、ECサイトの構築などの初期費用がかかる点がデメリットです。また、ECサイトの運営担当者やマーケティング担当者など、DtoCのノウハウを持った人材を確保する必要もあります。

DtoCで成功するためのポイント

DtoCのビジネスモデルを成功させるには、顧客とのコミュニケーションで得られた情報を活用することが重要です。商品やサービスに対する顧客の反応を見ながら、施策を最適化していくことがDtoCの成功につながります。

 

また、UX(顧客体験)の向上に取り組むこともDtoCのポイントです。UXとは商品そのものだけでなく、購入しやすさやアフターサービスまで含めて顧客が体験する価値を表します。ECサイトを使いやすくする、購入後のサポートを充実させるなどの取り組みが大切です。

DtoCの成功事例

DtoCに取り組む場合、すでに成功している他社の事例が参考になります。DtoCの主な成功事例は次の通りです。

 

コヒナ(COHINA)

155cm以下をターゲットにした、小柄女性向けアパレルブランド「COHINA(コヒナ)」。ターゲットがニッチながら、Instagramで毎日行っているライブ配信が人気を博し、ブランド創設から3年で月商は1億円を超えるまでに。ライブ配信のきっかけは、ユーザーからの声を集めたかったからだとか。

ECサイトにおいても、洋服の総丈、裄丈、身幅の長さを写真付きで紹介したり、モデルの身長やスリーサイズ、普段の洋服のサイズなどを記載したりなど、きめ細かくわかりやすい情報が提供されています。

 

ボタニスト(BOTANIST)

ボタニストはシャンプーなどヘアケア用品を展開するブランドです。すでに大手メーカーによって飽和状態となっていたシャンプー市場で、DtoCの戦略を展開したことで成功を収めています。

 

競合商品と差別化するため、成分や製法にこだわった高品質なシャンプーが開発されました。さらに、ボトルのデザインにも注力し、そのビジュアルを活かしてInstagramでのプロモーションを展開しています。

 

これらの戦略により、テレビCMなどを使わずにブランドのファンを獲得し、ECサイトでの直接販売に成功しました。その後もInstagramで顧客との関係性を深めるDtoCマーケティングに取り組み、事業規模の拡大を続けています。

 

バルクオム(BULKHOMME)

バルクオムは男性向けの商品に特化したコスメブランドです。スキンケア用品やシャンプーなど、様々な男性向け化粧品を製造・販売しています。

 

各商品のパッケージからECサイトまでデザインを統一し、ブランドイメージを高めている点がバルクオムの特徴です。また、ECサイトで定期コースを販売し、収益性を高めています。

 

製品の使用感やデザインを気に入ったファンが、SNSで積極的に口コミを投稿していることもバルクオムの成功のポイントです。

まとめ

DtoCとは、メーカーが自社のECサイトを通じて顧客に直接商品を販売するビジネスモデルです。店頭販売や仲介業者を通すビジネスモデルと比べて諸経費が削減でき、収益性を高められます。また、顧客情報を集めて、マーケティングや商品開発に役立てられることもDtoCのメリットです。

新たな販売経路を構築し、成果を高めたい企業の担当者の方は、DtoCに取り組んでみてはいかがでしょうか。

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