> > 越境ECとは? 今後の市場規模やメリット・デメリットなど

2022/12/12

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越境ECとは、国境を越えて取引を行うECビジネスのことです。越境ECに取り組むと、国外に居る人をターゲットとして新規顧客を獲得できます。ただし、越境ECにはメリットだけでなくデメリットもあるため、特徴を理解しておくことが重要です。

この記事では、越境ECの概要や市場規模、越境ECの始め方などについて解説します。越境ECへの参入を検討している方はぜひ参考にしてください。

越境ECとは

越境ECとは、国内の事業者が海外の顧客に対して商品を販売するECビジネスです。自社でECサイトを構築したり、海外のECモールに出店したりすることで越境ECを始められます。

越境ECの市場規模

越境ECは近年活発化している市場です。経済産業省の調査によると日本・米国・中国の3か国間における越境電子商取引の市場規模は2019年以降増加し続けています。

 

また、世界の越境EC市場規模は2019年時点で7,800億USドルでした。2026年までにかけての年平均成長率は約 30%となり、市場規模が4兆8,200億USドルへ拡大すると予測されています。

 

参考:

「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」(経済産業省)

「令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」(経済産業省)

企業が越境ECに取り組むべき理由

企業が越境ECに取り組むべき主な理由は、大規模な顧客開拓ができるためです。市場規模が拡大している越境ECに取り組むことで、大きな成果を得られる可能性があります。

 

また、国内のみでECビジネスを展開するよりも多くの人口をターゲットにできることも、越境ECに取り組むべき理由です。

越境ECのメリット・デメリット

越境ECには、以下に挙げるようなメリットとデメリットがあります。

 

メリット

越境ECの主なメリットは、新規顧客の獲得や売上の拡大につながることです。日本国内の人口は減少傾向のため、将来的に市場規模が縮小するリスクがあります。越境ECに参入すれば、人口減少による影響を抑え、売上を確保することが可能です。

 

また、越境ECで販売する日本製の商品には付加価値がつくというメリットもあります。日本国内のビジネスでは競合も日本製の商品を扱っているため、価格などによる差別化が必要です。一方、越境ECなら海外の現地企業などが競合となり、日本製であるという付加価値をアピールできます。

 

デメリット

越境ECのデメリットは、多言語に対応する必要があることです。また、国ごとに商取引や個人情報の扱いに関する規制が異なることもデメリットとして挙げられます。配送にかかる時間や送料が国内と異なるなど、物流面の違いを考慮する必要があることもデメリットの一つです。

越境ECに向いている商材

日本製の人気が高いジャンルの商材は、越境ECに向いています。主なジャンルはアパレルや食品、化粧品、家電製品などです。ただし、実際に売れる商品の傾向は、対象とする国によって多少異なります。越境ECモールの売れ筋ランキングなどをチェックし、商材を選ぶことが大切です。

越境ECの始め方

越境ECを始める時には、様々な準備を行う必要があります。

 

まず、自社の商品を販売する国やターゲット層について検討します。人口の多さだけでなく、現地の文化やニーズについてリサーチを行うことが重要です。ターゲットを絞り込むことで、対応すべき言語や配送にかかるコストなどが明確になります。

 

ターゲットが決まったら、次に商品の準備を進めましょう。商品の種類やサイズによっては、日本からの輸出が制限されている場合があります。また、ターゲットとなる国や地域に適用されている規約などについても確認が必要です。

 

越境ECでの販売に問題がないことを確認した上で商品の在庫を用意すれば、トラブルを避けられます。必要に応じて、海外販売向けにパッケージデザインや商品のサイズを変更することなども検討しましょう。

 

商品の準備と並行して、ECサイトの準備も進めます。越境ECに取り組む場合、現地に法人や支店を設立することも選択肢の一つです。ただし、国内での手続きよりも難易度が高いため、自社のリソースや目指す事業規模などを踏まえて判断する必要があります。

 

また、どのような形態で越境ECサイトを運営するかも、検討すべき項目です。越境ECに対応したECサイトを独自に構築する、プラットフォームやモールに出店するなどの方法があります。

 

プラットフォームやモールを利用する場合、自社で越境ECサイトを構築するよりも手軽に始めることが可能です。ただし、出店料や売上に応じた手数料などが発生します。出店形態による違いを押さえた上で、自社に合う方法で越境ECを始めましょう。

まとめ

国内から海外に向けて商品を販売する越境ECには、多くの新規顧客を開拓できるチャンスがあります。日本製であるという付加価値をアピールし、海外の顧客に商品を買ってもらえることが越境ECの特徴です。

メリット・デメリットを理解した上で、今後も市場規模の拡大が予測される越境ECへの参入を検討してみてはいかがでしょうか。

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